ダヴィッド・アルファロ・シケイロス(David Alfaro Siqeiros 1896~1974)
メキシコの社会主義リアリズムの画家(壁画家)でスターリン主義者。
デイエゴ・リベラやホセ・クレメンテ・オロスコらとともにメキシコ壁画
運動を立ち上げた。
1896年メキシコのチワワ州に生まれた。2歳の時の母の死で祖父母に育てられて
いたが、1907年父親の元に引き取られメキシコシテイの仏英宗教学校に通う。
アナルコサンデイカリズムの流れを汲む新しい政治的概念と出会う。
その一つドクトル・アトルの理論はメキシコ人芸術家に対して、国民芸術を
発展させることとインスピレーションを得るために古代のメキシコ文明に
着目することを呼びかけていた。
1911年、15歳のシケイロスは国立サン・カルロス美術学校の学生ストライキ
に加わり、授業方法に抵抗し校長を弾劾した。
1913年、美術学校出身の仲間と「護憲軍」に参加。兵士として国中を廻り
労働や田舎の貧困というメキシコの生々しい現実を体験する。
その後メキシコシテイに戻り、絵の勉強のため1919年ヨーロッパに旅立った。
パリではキュビズムに、特にセザンヌの色彩の使い方に魅了された。イタリア
シケイロスは絵画の力で国や大衆の意識を変えることができると信じ、壁画と
いう手法で大衆にメッセージを送りつづけた芸術家であり、革命家、軍人であった。
1940年、レフ・トロツキー暗殺未遂で二度目の国外追放となる。
日本の現代アートの先駆者岡本太郎はメキシコ滞在中にシケイロス作品を目にし
て影響され、「明日への神話」を創作した。
画像採取元
「David Alfaro Siqueiros,arte y revolution」
https://www.youtube.com/watch?v=u--xtJH3ewc
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